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2008年6月23日月曜日

解離性障害とはどんな病気?

子供の頃、友達とけんかをしたとき、「正義の味方に変身してやっつけてしまいたい」と別の自分に変身して、今の状況から逃げたいと思った経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
しかし、「友達とケンカ」という出来事は、変わり身のはやい子供にとって、深刻な体験ではありません。

たいていすぐに仲直りし再びケンカしたりしながら、一貫した「自分」(同一性)というものを作り上げていくものです。

ところが、子供時代に直面した出来事が、ひどい虐待や陰湿ないじめ、また親の自殺現場に直面したなど、耐え難い「トラウマ」を受けた場合では、この同一性が阻害されてしまいます。つまり、今苦痛を感じて苦しんでいる自分を別の人だとする解離機能を使って処理しようとします。
これは、心と体が別々の行動をとったり、記憶をなくすことで、置かれている苦しい状況を回避しようとする働きです。

「正義の味方に変身して・・・」に似ていますが、この場合、別の自分が消えるわけではありません。

つねに別の自分は存在し、中には空想的な仲間をどんどん増やし、自分の中に何人もの別の人格が住みつく場合もあります。